1 生まれる前の記憶?
私は、今までの人生で、特に不思議な体験をしたことはありません。
幽霊も見たことがないし、小さいおじさんも見えません。(見てみたいけど) UFOを見たいといつも思っているのですが、まだ私の前には現れてくれません。
それで、この書庫のタイトルの「不思議」の後に(?)をつけさせていただきました。
というのは、その時には特に不思議~。。。と思わなかった、もしくは、「気のせいだ」と思ってスルーしていたのに、今になってゆっくりと思い出してみると、確かに「不思議だな~…」と思ってしまう事柄が意外とあるのです。
あるいは、「夢だった」とか「子供のころの想像に過ぎない」と思い込んでいたものが、今になってやけに気になりだし、何故か鮮明にその時の感覚とか見たもののこととかをよく思い出してしまうのです。
「気のせい」 「夢だ。幻を見たんだ」 と思われるかもしれません。
あるいは、その中に特別なメッセージを見出して下さる方もいるかもしれません。
これから書くことが、どういうことなのかは、読んで下さる方の判断にお任せしようと思います。
暇つぶしに、とでも思って読んで下されば幸いです。
では、私の思い出せる限りの初めての不思議から参ろうと思います。
~生まれる前の記憶?~ 双子だったかもしれない!?
私は、小さい頃、お風呂で遊ぶのが好きでした。
保育園~幼稚園ぐらいの頃だったのではないかと思うのですが、その頃私はよく、昼間に前日のお湯が残っているバスタブで、水遊びをしていました。
浴室の中は、少し狭くて、密閉され守られた空間のような感じがして、そして独特の湿っぽい匂いが、幼い私を落ち着かせるのでした。 そして前日の残り湯も、まだ人肌程度には温かくて、心地よいものでした。
母が買ってくれたお風呂用のおもちゃ(青やピンクや黄色の髪の、人魚のお人形でした)で、私は時間を忘れて遊んでいました。
その間に脳裏に浮かんでいたものは、あるイメージだったように思います。
子供の頭の中ですから、とても原始的なものです。 今、大人になったからこうやって言葉で言い表せるのであって、当時の私には、その意味を追求する興味もありませんでした。 脳裏に浮かんでいるというよりは、もうすでに頭の中にそれがあったといった方が的確かもしれません。
大人になった今、思い出すイメージというのは、
一面緑の液体だらけです。
緑といっても、深い深い、黒い森のような、ダークグリーンの液体です。
それはどこか深い森のもっと奥深く、誰も知らない場所にある、古い湖の水のようです。
その湖の中に、私はいます。
湖は藻が溶けたような緑色のもので占められていて、動くにも抵抗を感じるほどです。
でもそこは私にとってはとても温かく、親しみ深くて、どこまでも安心していられる場所なのです。
泥濘のようなけだるさと、同時に自由なひらめきがそこにはあります。
ここは私の居場所。 いつまでだってここにいていいんだ。
私はそう思っています。
そんな私の安住の場所にも、もうひとつ別の存在がありました。
でもそれは、決して私をおびやかすものではなく、まるで最初っから一緒にそこにいたように感じる、親しい間柄のものです。
おそらく私と同類のものです。
私たちは、そんな風にして、いつも一緒にいたのです。
緑の藻の溶けたような湖。
温かい、永遠の安住場所…。
こんな記憶があります。
もしかしたらこれはいわゆる「胎内記憶」というものなのではないかと思っていたのですが…
緑の湖は、母の胎内のことで、私は本当は双子として生まれてくるはずだったのでは? などと。
でも、実は、この文章を書いでいる間に、
もしかしたらこれは、魂レベルのことだったのではないか? という気がしてきました。
緑の湖は、私のソウルグループで、もうひとつの存在とは、私の一番大切なソウルメイトなのではないかと…。
今までそんな風に考えたことはなかったのですが。
確かに、母から私は元は双子だったと聞かされたことはありません。
ただただ、あの緑の湖に立ち返ると、いつでもとてつもない安心感と懐かしさを得られるのです。
そこが私の基本的な場所であるかというように。