夢
ずいぶん久しぶりに、また「夢」を見ました。ここで私が言う「夢」というのは、普段見て、起きてしばらく経つとすぐに忘れてしまうような夢ではなくて、何ならその日1日じゅう変な気分で過ごすようになるような、気がかりな、はっきりと印象的な夢のことです。今朝は久しぶりにそのような種類の夢を見ましたので、書こうと思いました(^^)
今朝の夢。
私は空港にいます。何処に行こうとしているのか、はっきりとはわかっていません。というか、何処かに行こうとしているのかどうかもわかっていません。
やがて私を”案内”してくれる人が現れます。男の人で、そういえば昔っからいつも空港で何処かに行く時は”案内”してくれていた人だ、と思い出します。親しさと安心感を覚えました。
彼は私を、搭乗案内のゲートのようなところに連れて行きます。黒を基調とした、歩いても音の出ないほどフカフカの絨毯の敷かれたラウンジのようなところで、私は黒いマッサージチェアのようなものに座って身体中にスキャンを受けます。ほとんど仰向けに寝るような姿勢で座りながら、私はこういうことを以前に何度もしていて、自分がそれに慣れていることに気がつきました。
スキャンしてもらった後、おしゃれな女性(アジア系の)がやって来て、私の髪をセットしてくれると言います。
セットしてもらった後、何故かそのセットに使ったコテを手渡されました。
スキャンしてもらっている間に私はふと、自分がチェックイン手続きも何もしていないことに気づいたので、近くにいる空港職員の人に、自分が乗る便は何で、何時の出発なんだろうな、と聞いていました。周りの職員の人達の動きが少し慌ただしくなって、私の乗る便を手配または確認してくれている様子でした。思いやりあふれ、どんな時も敏速に動いてくれる優秀な人達、という印象でした。
空港内の廊下を歩いて搭乗ゲートに行きました。
ゲートの入り口には、数人の女性職員がいて、そこに小さな鞄がいくつか台の上に置かれてありました。
私は自分が所持品を何も持っていないことに気づいて、彼女らに目で尋ねると、よろしければお好きなものをお持ち下さい、という感じでした。
ここでの会話は“言語”を介さなくても成り立っているようでした。私達はお互いの目配せや、、ちょっとした仕草で相手が何を言っているのか完全にわかってしまうのです。
そこで私は台の上の小さなハンドバッグを1つ取り、それにさっき手渡されたまま持っていたコテを入れました。
ゲートを更に奥に進み、廊下のようになっているところを通り過ぎて行きました。 左手に小ぢんまりとした空港内のバーのような店があって、お酒を飲んで楽しむお客達でにぎわっているようでした。
私は“飛行機”には乗りませんでした。それどころか、他のいかなる乗り物に乗ることもなく、ただその廊下を進んで行く内に、少しずつ微妙に景色が変わり、気がつくと、外国の街にいることに気づきました。
懐かしい街並みが広がっています。…実際、初めて見る街なのですが、何故かとても懐かしい気持ちがしました。右手前方に、石畳の橋がかかっていて、左手の下の方には、やはり石畳の小道が、石造りの建物に挟まれて続いています…。
その街に着いて、そこの空気を思いっきり吸い込むと、はっきりとした喜びが込み上げてきて、胸がいっぱいになりました。
私はとても嬉しかったのですが、ここに来る前に、何か忘れものをしてきた気がして、“帰らなきゃ”と思いました。それが何かははっきりわからないのですが、とにかく気がかりでした。
それに、この街には巨大な樹木だかオブジェだかわからないものがあって、沢山の枝ばかり(葉はありません)のそれを総合して見ると、深い根と深刻な入り組んだ枝を持つ、人間の形に見えて、それが私をひどく落ち着かなくさせるのでした。見ると、携えてきたバッグもびっしょり濡れていましたし…。
今は、残念だけど、帰らなければならないんだ。 そう思いました。
以上が夢の内容です。
私……。何処かに行って来たんでしょうかね?(^^)